車内での避難
こんにちは。防災マニアです。
今日は、車内での避難について考えたいと思います。
熊本地震の際、避難所に車中を選んだ方が多く報道されました。
確かに、体育館のような避難所よりは個室でもあるし、少しはプライバシーを守れるのかもしれません。
しかも、車ですから揺れにも強いだろうしいいことずくめに思えるかもしれません。
しかし、どんなことにも一長一短。
車中での問題もあろうかと思います。
①情報共有できない
体育館などでの避難所では、様々な方がおられ、情報伝達もしてくれます。
例えば、炊き出しの情報だったり、支援物資の情報だったりと、情報は多岐にも渡ります。
車内にいた場合は、その情報を得られない可能性があります。
広いキャンピングカーのような車ならまだいいですが、ほとんどの方は普通の乗用車だと思います。
狭い場所にずっと同じ体勢でいるとエコノミークラス症候群が心配になります。
孤独さによる精神的な不安も出てきます。
③熱中症・凍傷
夏の避難であれば熱中症、冬であれば凍傷が心配です。
避難が長期にわたると、エンジンをかけている場合じゃなくなります。
冬であれば、寝袋や毛布で凍傷は防げるかもしれませんが、夏の暑さでは防ぎようがありません。
窓を普段から開けておくか、頻繁に車外の空気を入れ替えましょう。
しかし、車内での避難にはいいこともあります。
①プライバシーを守れる
これが一番ではないでしょうか。
しかし、避難所でのプライバシーを守りすぎるあまり、周囲とのコミュニケーションが皆無というのも寂しい気がします。
②電子機器を使用できる
バッテリーが上がるのが心配ですが、シガーソケットから電源を取れば、簡単な電子機器は使用できます。
また、インバーターを設置すれば、コンセントを使用する簡単な電子機器を使用することができます。
避難場所ではアイドリングを頻繁にするのも好ましくないので、周囲の状況を見ながらバッテリーが上がらないように情報収集しましょう。
③静かな空間で過ごせる
室内の避難所では多数の方がおられるため、静かな空間がほとんどありません。
静かな空間で過ごせるのもメリットだと思います。
まとめ
車内での避難はメリットもありますが、デメリットももちろんあります。
車内でこもるのではなく、定期的に車外でストレッチしたり、他の方とコミュニケーションととるなど車内、車外をうまく使い分けましょう。
トランクの片隅に、防災グッズ(食料品は高温になるため注意)を備えるのも大切かと思います。
シガーソケットに接続できる、インバーターなども余裕があれば備えましょう。
他にも様々なアイデアがあるかもしれません。
また、見つけたら紹介したいと思います。
今まで避難生活といえば、窮屈で大変なものというイメージが大きいと思います。
大変なのはもちろんですが、いずれ起こるであろう大災害に向け、いつ自分がそういう状況に向かうことになるか分かりません。
ネガティブになるだけでなく、少しでも健康的に過ごすためにどうすればいいか。
そういう少しでもポジティブな考えも必要ではないかと思いますので、こんなブログですががんばっていきたいと思います。